定例学長記者懇談会を開催しました

 令和7年12月10日(水)、本部棟1階大会議室にて定例学長記者懇談会を開催しました。

 小川 久雄 学長の挨拶に続き、「熊本大学における半導体人材育成の取り組み」について、半導体?デジタル研究教育機構の 中島 寛 卓越教授が説明しました。中島卓越教授は、TSMC の熊本進出や半導体需要の拡大を受け、半導体教育?研究基盤の強化を推進しており、地域中核?特色ある研究大学事業等により整備が進む SOIL D-square の研究環境、半導体人材育成拠点形成事業を中心とした半導体人材育成に関する本学の現状と展望について説明しました。

 次に、「地図にない日本列島を求めて。地球の記憶を呼び起こす大航海」について、くまもと水循環?減災研究教育センターの 田中 源吾 准教授が説明を行いました。田中准教授は、太古の海に住んでいた小さな生き物(介形虫)の化石を手がかりに、3億年より前の日本列島の位置や姿など、日本列島の形成史における不明な部分を明らかにすることを目指し研究していると説明しました。また、さらに研究を進めるため、現在実施中のクラウドファンディングへの協力を呼びかけました。加えて、司会から盲学校用教材開発普及サークル Soleil(ソレイユ)のクラウドファンディングについて紹介がありました。

 次に、「火の国から世界へ!熊本大学が創る、学生の『挑戦の心』」について、研究開発戦略本部ベンチャー推進部門 入江 英也 特任教授が説明を行いました。入江特任教授が取り組んでいる「熊本大学ふるさと納税プロジェクト」は、学生の挑戦を後押しするためのもので、起業支援、地域と連携したアントレプレナー教育、海外インターンシップなど、未来を切り拓く若者の育成を目的としています。ふるさと納税による寄付を活用し、学生が自らのアイデアを形にする場づくりや、地域の次世代人材の育成をさらに強化するものです。入江 特任教授は取り組みの趣旨と活動内容、今後の展望について説明しました。

 次に、アメリカのマンスフィールド財団との連携プロジェクトによる交流イベントについて、研究?グローバル戦略、博狗体育官方担当 大谷 順 理事が説明を行いました。2025年度 熊本大学?マンスフィールド財団連携講義シリーズでは、現役の若手米国連邦政府職員等をお招きして講義を実施し、Mansfield Caféでは熊本市と連携して地域一体となった交流?議論の場を設けていることを説明しました。

 最後に、司会より2025年熊本大学10大ニュースの紹介と、まちなかキャンパス「ラフカディオ?ハーンの熊本時代『東の国から』を読む」の案内を行いました。さらに、生命科学研究部の 山縣 和也 教授が第62回ベルツ賞の2等賞を受賞したことを紹介しました。

 参加した報道機関からはそれぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。懇談会の資料は こちら?を参照してください。

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小川 学長 中島 卓越教授
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田中 准教授 入江 特任教授
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大谷 理事 会の様子

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